第9回 キリスト教文化講演会のお知らせ
教会は福音宣教の使命のために建てられていますが、同時にこの福音がさまざまな問題に光を投げかけるものであることを確信していますので、わたしたちは、色々な分野で活躍されているキリスト者の専門家をお招きして「キリスト教文化」に関する講演会を開催しております。過去の七回の講演会では、ホスピスの専門家、死生学の専門家、病院付牧師などをお招きして、「私たちのいのちと生命倫理」に関する一連のシリーズを取り上げてきました。
今回は「古代キリスト教思想、教父学」研究の第一人者、水垣 渉先生をお招きして「キリスト教文化講演会」の開催を予定しています。先生の長年のご研究に基づくご講演を通して、神様から託されている、私たちのいのちの大切さを覚え、生と死の問題について学ぶことができますように神様の導きを願うと共に、避けることのできない死の問題を直視することを通して、かえってそれぞれの生を充実して生き抜くことができるように、励ましと希望とを得ることができることを願っています。一人でも多くの方々がご参加下さいますように、下記の通りご案内申し上げます。
記
講演: キリスト教における生命
-死ぬ《いのち》から生きる《いのち》へ-
日時: 2008年11月9日(日) 開始 午後2時 終了 午後4時
場所: 日本キリスト改革派灘教会
講師: 水垣 渉先生
日本キリスト改革派滋賀摂理伝道所会員
京都大学名誉教授
日本基督教学会理事長、文学博士
《講師略歴》
1935年 高知県生
1957年 京都大学文学部哲学科(基督教学専攻)卒業
1977年 京都大学文学部宗教学第二講座(キリスト教学)教授
2000年-2004年 近畿福祉大学教授
《主な著書》
『宗教的探求の問題-古代キリスト教思想序説-』(創文社)
『初期キリスト教とその霊性』(聖恵授産所出版部)など多数
『キリスト論論争史』[編著](日本キリスト教団出版局)
[講師のことば]
わたしたちは自然に生き、自然に死ぬ存在ではありません。生きることの中には、死ぬことだけでなく、殺すことが含まれています。わたしたちが目をそむけないで現実を直視すれば、このことはすぐわかるでしょう。だから「本当に生きるいのち」にいたるためには、「殺す」ことを克服して、「活かす」いのちに-わたしたちが生きているうちに-触れなければなりません。これが聖書のメッセージです。