第16回 キリスト教文化講演会

 

 私ども日本キリスト改革派灘教会では毎年、福音における「いのち」の回復を願い、「ホスピス」「看護」「癒し」「死生観」などを課題にとりあげ、キリスト教文化講演会を開催してきました。16回目を数える本年は、喫緊の課題として「キリスト教教育」を取り上げました。吉岡良昌先生を講師にお招きし、キリスト教人格教育の視点から、『個人の尊厳をみつめて』と題して講演を伺います。

 先生は、牧師として教会で働かれた後、キリスト教主義大学で27年間に亘って「キリスト教人格教育」の実践と研究に取り組まれ、『キリスト教教育研究ー信仰に基づく人間形成』(1994)、『キリスト教人格教育論―個人の尊厳を求めて』(2014)などの著書があります。特に、後者は、学校教育が最終目標としている「人格」形成(個人の尊厳)と聖書が示す人間形成の教育原理との関係を論じる貴重な内容となっています。

 講演を次の通り開催致しますので、皆様のご来会をお待ち申し上げます。

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 【講師から一言】

日本における「個人の尊厳」の問題は、戦後70年の日本国憲法の評価にもつがる思想的課題です。そこには、日本人の精神的革命とも言うべき、根本的人間理解の変革が求められています。戦後日本の教育目的である「人格の完成」においても同様です。

そこで、「個人」や「人格」を生み出す母体としての「聖書」の存在意義について共に考えてみませんか?

 

【講師プロフィール】

学歴: 神戸改革派神学校卒業

     国際基督教大学大学院教育学研究科博士課程後期修了(教育学博士)

職歴: 日本キリスト改革派広島教会、草加松原教会牧師を経て

     東洋英和女学院大学教授(2016年3月定年退職)

現在: 国際基督教大学非常勤講師(キリスト教教育哲学担当)

著書: 「キリスト教教育研究―信仰に基づく人間形成」(単著、聖恵授産所出版部、1994)

     「キリスト教人格教育論―個人の尊厳を求めて」(単著、春風社、2014)

        「コメニウスの教育思想」(共著、法律文化社、1992)

     「キリスト教と人間形成」(共著、新教出版社、2004)

     「いのちを育む教育学」(共著、春風社、2008)

 

当日午前10時30分からの朝拝説教も吉岡先生にご奉仕いただきます。

昼食を準備しておりますので、どうぞ朝拝にもご出席ください。